新年明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか。
今年は年明けからお天気に恵まれ、お出かけされた方も多かったのではないでしょうか。
私は溜めこんでいた本を読もうと、三が日は読書三昧でした。
その中で、今、お勧めしたい本はこれ。
「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」
映画化されたものをテレビで見て、興味をひかれて読んでみたところ、久しぶりに心が震えました。
ここに書かれているように茶道のお稽古は本当に退屈です。昔々、私が少しの間だけ習っていた頃のお稽古の楽しみは、季節ごとに変わるお菓子の愛らしさくらいでした。けれど、同じ曜日、同じ時間、同じ場所で続けていくことで、使うお道具や、部屋のしつらえ、季節の移ろいなどの小さな変化に気付いていく。この本に描かれる茶道の世界観、スケールの広がりに涙が出るほどの感動を覚えました。
今日一日をかけがえのない日として過ごせることの素晴らしさ、
単調にも思える一日一日を丁寧に過ごしていくことで得られるもの、
続けていくことの大切さに気付かせてくれました。
今年は「思いを届ける」を心がけながら、ひとつひとつの物事に丁寧に取り組んでいきたいです。
さて、2020年の明日架は今日から始動です。
NPO法人明日架では、昨年よりスタッフみんなで話し合いながら、法人理念のアップデートの作業に取りかかっています。
平成から令和になり、社会も、障害福祉に関わる制度も、私たちの価値観も大きく変わりつつあります。
そんな渦に巻き込まれ、自分たちのありたい姿を見失わないよう、今は一人一人が大切にしたいものを見直す時期と考えます。
そして、バージョンアップした新たな理念を掲げ、メンバーさん、関係機関の皆さん、地域の方々と手を携えて、これからも進んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いします。
コラール明日架 管理者 佐々木 志保